【健康】ドーパミン|脳内麻薬、快楽物質と言われるその正体|わかりやすく解説

みなさん、こんにちは。Ysです。

今回は「ドーパミン」についてです。

耳にしたことはありますよね。

でも何者なのかよくわからないですよね。体に良いものなのか、悪いものなのか、どのような影響があるのか。

ということで今回はこのドーパミンという人の興奮や快楽と関係する脳内物質について解説したいと思います。

今後テレビや本で「ドーパミン」という単語を見たり聞いたりした時に「ブログで読んだあれね、知ってるよ」と思って頂ければ幸いです。

ドーパミンとは

脳内で分泌される興奮性の神経伝達物質」です。脳内では1000億を超える数の神経細胞が存在し、そこで様々な伝達物質がやりとりされています。

その伝達物質の種類は100以上あると言われています。伝達物質は大きく「興奮性」のものと「抑制性」のものがあり、どちらの性質の伝達物質が優位に働くかどうかで、脳細胞が興奮状態になったり、落ち着いた状態になります。

ドーパミンは「興奮性」の神経伝達物質なので、分泌されることで脳細胞が興奮状態になります。その結果、人は幸福感を感じたり、快楽を感じたりします。分泌が適量であれば幸福感を得ることができますが、過剰に分泌されると悪影響を及ぼします。

アルコール、タバコ、ギャンブルなどに対する依存症はこのドーパミンの分泌によるものだということがわかっています。こちらについてもう少し詳しく説明していきます。

ドーパミンと依存症の関係

依存の対象に接した時、脳がそれを「好きなもの」と判断すると脳内にドーパミンが分泌されます。そしてこの依存対象に接した体験を記憶します。

それにより脳は「再びあの体験をしたい」と考えるようになります。本来であれば抑制性の物質とのバランスが取れていれば強い依存症状には繋がりませんが、脳内の興奮性と抑制性のバランスが崩れると依存状態となります。

また、同じ体験を繰り返すことでこの体験で分泌されたドーパミンを受け取る神経細胞がどんどん強く、大きくなります。

これにより情報がより強く記憶されるので、なかなか止められない、一度やめたと思っても油断するとまた依存してしまうのです。

つまり依存症とは心の病気というよりもドーパミンの過剰分泌や神経伝達細胞のバランス崩壊による脳内物質異常ということがわかりました。

アルコールは抑制性の働きを抑制する働きがあります。脳内のブレーキを使えなくするイメージです。

だからお酒を飲むと攻撃的になりますし、さらに飲むと意識や運動をコントロールする脳内の神経の働きを弱めるため眠くなったり酩酊状態になる、ということですね。

一方ニコチンは脳に対してドーパミンを放出させる働きがあり、依存性を形成するようです。

依存性はアルコールやニコチンなどの物質によるものだけではありません。特定の体験や過程によりドーパミンは分泌されます。

ギャンブル依存がまさにこれです。お金を賭けるという行為に対して快感を覚え、ドーパミンが分泌され、どんどんハマってしまうのです。

お金をかけなくてもテレビゲームやスマホのアプリ、SNSも脳の報酬系に刺激を与えドーパミンを分泌させるよう巧妙に設計されています。もちろん設計した人が皆このことを意識しているわけではありませんが、人を夢中にさせる、のめり込ませるとはそういうことのようですね。

だから時間を決めて程々にが大切だということです。

食欲との関係

食欲もこのドーパミンが関係しています。食事を始めるとき、目の前の料理を見て脳内でドーパミンが分泌され始めます。

食事中もドーパミンが分泌され続けます。脳が満足するレベルまで分泌されると食欲がおさまり、ドーパミンの分泌が落ち着きます。食事の時のドーパミン分泌が少ないと満足レベルに中々到達できず食べ過ぎにつながります。

過食症や拒食症などの接触障害もこのドーパミンの分泌が大きく関係しているようです。

社会的報酬とドーパミン

食事などの「生理的報酬」や「金銭的報酬」に加えて他者からの賞賛や周囲からの評価などの「社会的報酬」もドーパミンの分泌に作用します。

頑張った時に周囲から褒めてもらうと嬉しくなって「次も頑張ろう」ってなること、ありますよね。まさにこの体験の際に脳内ではご褒美としてドーパミンが分泌されます。

最後に

いかがだったでしょうか。

今回は「ドーパミンとは何者か」をわかりやすく説明することを重視しました。

「だから何?」と思われるかもしれませんが、個人的には「お酒、ゲーム、食事、褒められる」といった一見全く関係の無さそうなものが実は「ドーパミン」という脳内物質の分泌という点で共通することがある、という事実が私にとっては面白い学びでした。

普段の生活に直接役に立つ知識ではないですが、「つい夢中になって時間を無駄にしてしまうこと」や「やめたいけどやめられないこと」などに直面した時に、その原因がわかっているだけでも何か少し安心ですし、仕組みを理解していれば対策も立てられますよね。

私は「お酒とゲームは時間と量を決めて楽しむ」ことにしようと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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